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診療科目

01一般皮膚科 

皮膚の赤み・かゆみ・痛みなど、さまざまな皮膚トラブルに対応しております。湿疹、にきび、蕁麻疹、乾癬、帯状疱疹など、幅広い皮膚疾患についてご相談ください。大学病院での診療経験をもとに、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・アレルギー専門医として、医学的根拠に基づいた診療を行っています。一人ひとりのお肌の状態や生活背景に寄り添い、わかりやすく丁寧な診療を心がけています。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹をくり返す慢性的な皮膚の病気です。皮膚のバリア機能の低下が関係し、乾燥や汗、刺激、季節によって悪化しやすいのが特徴です。乳幼児から大人まで、幅広い年代にみられ、悪化すると集中力の低下、就寝中のかゆみで寝不足になることもあります。治療は、保湿を基本としながら、症状に応じてステロイド外用薬に加え、コレクチム®、モイゼルト®、ブイタマー®などの外用薬を組み合わせて行います。近年では、デュピクセント®、ミチーガ®、イブグリース®、アドトラーザ®などの注射薬(生物学的製剤)や、リンヴォック®、オルミエント®、サイバインコ®といった内服薬による全身的な治療の選択肢も広がっています。症状やライフスタイルに合わせて、無理なく続けられる治療をご提案いたします。

酒さ・あから顔

顔の赤みやほてり、毛細血管の開き、にきびのようなぶつぶつが続く皮膚の病気です。「敏感肌だと思っていた」「にきびが治らない」と感じて間違った治療をして悪化させている方も少なくありません。紫外線、暑さや寒さ、摩擦、ストレス、飲酒などで悪化しやすいことがあります。湿疹やにきびなど、似た症状の皮膚病もあるため、まずは正しく診断することが大切です。保険治療は、塗り薬や飲み薬を中心に、お肌の状態に合わせて行います。また、毎日のスキンケアの指導も行います。酒さはゆっくり良くしていく病気のため、肌状態をみながら無理なく治療を続けていきます。

にきび

にきびは、毛穴のつまりや皮脂の過剰分泌、アクネ菌の増殖などが関係して起こる皮膚の病気です。思春期だけでなく、大人にもみられ、顔や胸、背中などにできやすいのが特徴です。白いにきびや赤く腫れるにきび、膿をもつにきびなど、さまざまなタイプがあります。くり返しやすく、炎症が強い場合には色素沈着や凹凸などの跡が残ることもあるため、早めの治療が大切です。日本皮膚科学会のガイドラインでも、早い段階から適切な治療を行う重要性が示されています。当院では、お肌の状態に合わせて、外用薬・内服薬・スキンケア指導を組み合わせながら治療を行っています。「なかなか治らない」「市販薬で改善しない」という方も、お気軽にご相談ください。

じんましん

じんましんは、突然あらわれるかゆみのある膨らみです。数時間で消えることが多いですが、皮疹が移動する、かくと全身に広がったりするのも特徴的です。原因がはっきりしないことも少なくありません。症状がくり返し出ると、日常生活に影響が出ることもあります。内服薬による治療が中心となり、症状に応じてゾレア®などの注射薬も有効です。当院は、しっかりと治療したい方にも対応していますので、ご相談ください。

湿疹

湿疹は、赤みやかゆみ、ブツブツなどがあらわれる皮膚の炎症です。原因はさまざまで、刺激や乾燥、体質などが関係します。症状や原因に合わせた治療が大切です。くり返すことも多く、症状を放置すると皮膚が厚くなり、色素沈着を起こします。慢性化すると、治療に時間がかかるため、気になる症状がありましたら、早めの受診をおすすめします。

かぶれ

かぶれは、毛染めや洗剤、化粧品、金属、植物などが触れた部分に起こる皮膚の炎症です。原因物質に触れることで、赤みやかゆみ、ひりつき、水ぶくれなどがあらわれます。これまで問題なく使えていたものでも、体調や肌状態の変化によって、急に合わなくなることがあります。原因物質に触れ続けると、症状が長引き、全身に拡大し治療に難渋することがあります。原因を見極めて避けることに加え、外用薬で炎症を抑えていきます。

「化粧品で荒れる」「手荒れを繰り返す」などのお悩みも、お気軽にご相談ください。

痒疹

痒疹は、強いかゆみを伴う硬いぶつぶつができる皮膚の病気です。虫刺されや湿疹をきっかけに起こることもあり、繰り返します。強いかゆみにより掻き続けることで、さらに皮膚が盛り上がり、治りにくくなります。腕や足、お腹などにできやすく、長期間あとが残る場合もあります。治療は、ステロイド外用薬やかゆみを抑える内服薬を中心に行い、掻く刺激を減らすことが大切です。症状が強い場合や難治例では、注射薬のデュピクセント®やミチーガ®が効果的なこともあります。治療にお悩みの方はご相談ください。

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が多い部位に起こる湿疹で、頭皮や顔、耳まわり、胸などに赤みやフケ、かゆみがみられる皮膚の病気です。皮脂や皮膚常在菌(マラセチア)などが関係していると考えられています。乳児にもみられることがあり、頭皮に黄色っぽいかさぶたのようなフケが付着することがあります。「フケが増えた」「頭皮が赤い」「眉まわりがカサカサする」といった症状で受診される方も多くみられます。良くなったり悪くなったりを繰り返しやすく、ストレスや睡眠不足、季節変化などで悪化することがあります。治療は、ステロイド外用薬や抗真菌薬(ニゾラール®など)を中心に行い、症状に応じてシャンプー指導やスキンケアもあわせて行います。症状をコントロールしながら、無理なく継続して治療を行うことが大切です。

いぼ

いぼの正式名称は尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)です。ヒトパピローマウイルスが原因で、小さな傷からウイルスが侵入し発症します。手足にできやすく、大きくなる、数が増える、家族内でうつることもあります。特に長期間あるいぼは、皮膚の深い部分まで入り込み、治療に1年以上の期間がかかる場合もあります。当院では、1から2週間に一度の液体窒素による冷凍凝固術を基本に治療を行い、皮膚に刺激を加えることで、体の免疫反応を誘導し、ウイルスを排除する力を高めていきます。また、改善が乏しい場合には、状態に応じて自費診療によるCO2レーザー治療をご提案することもあります。

足水虫

足水虫は白癬菌という真菌(カビ)により生じる皮膚病です。足の指の間や足裏に皮むけやかさかさ、白くふやける症状がみられます。「かゆいもの」というイメージがありますが、かゆみがない場合も少なくありません。顕微鏡検査を行い診断し、外用剤による治療を行います。症状が改善しても一定期間しっかり塗り続けることが大切です。途中で治療をやめると再発しやすく、爪に感染して足爪白癬へ進行することもあります。ご家族内でうつることもあるため、早めの治療をおすすめしています。

足爪水虫

足爪水虫(爪白癬)は、真菌(カビ)が爪に感染して起こる皮膚の病気です。爪が白く濁る、厚くなる、ボロボロになる、変形するなどの症状がみられます。見た目だけでは他の爪の病気との区別が難しいこともあるため、必要に応じて顕微鏡検査を行い診断します。放置すると徐々に他の爪へと広がり、歩行時の痛みや、ご家族への感染につながることもあります。治療は内服薬が効果的で、当院ではネイリン®などを用いた治療を行っています。一方で、持病や飲み合わせなどにより内服薬が使用できない場合には、ルコナック®やクレナフィン®などの外用薬をご提案します。爪は伸びるのに時間がかかるため、改善まで1年以上かかることもあり、継続的な治療が大切です。

いんきんたむし

いんきんたむしは、真菌(カビ)が股の部分に感染して起こる皮膚の病気です。太ももの付け根や陰部まわりに、赤みやかゆみ、皮むけなどの症状がみられます。汗や蒸れの影響で悪化しやすく、スポーツをする方や汗をかきやすい方に多くみられます。足水虫から菌が広がって発症することもあるため、足の症状もあわせて確認することが大切です。治療は抗真菌薬の外用を基本に行い、数か月ほどで改善することが多い疾患です。症状がよくなっても途中で治療をやめると再発しやすいため、医師の指示に沿って治療を続けることが大切です。

帯状疱疹

帯状疱疹は、水痘(みずぼうそう)にかかったことのある方や、水痘ワクチン接種後に体内へ潜伏していた水痘・帯状疱疹ウイルスが、過労やストレス、加齢、免疫力低下などをきっかけに再活性化して発症する病気です。体の片側の神経に沿って、ピリピリした痛みや違和感が先に現れ、その後赤みや水ぶくれが出現するのが特徴です。発症部位によっては、視力障害、顔面神経麻痺、耳鳴りなどを合併し、入院治療が必要になる場合もあります。また、皮膚症状が治った後も、「帯状疱疹後神経痛」と呼ばれる痛みが長期間残ることがあります。
発症早期に抗ウイルス薬による治療を開始することが重要なため、「片側だけ痛い」「水ぶくれが出てきた」などの症状がある場合は、早めの受診をおすすめしています。

口唇ヘルペス、陰部ヘルペス

口唇ヘルペス・陰部ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスの再活性化によって起こる感染症です。
一度感染するとウイルスは体内に潜伏し、ストレスや疲労、発熱、体力低下などをきっかけに再発することがあります。ピリピリした違和感の後に、小さな水ぶくれや痛みが出現するのが特徴です。最後はかさぶたになって収束します。症状が出始めた早い段階で治療を開始することで、悪化を抑えやすくなります。治療では、抗ウイルス薬の内服や外用を行います。繰り返し再発する方には、症状の初期にご自身で内服を開始するアメナリーフ®によるPIT療法をご提案しています。「疲れると毎回できる」「違和感が出ると悪化する」という方も、お気軽にご相談ください。

やけど

やけどは、熱や薬品などの刺激によって皮膚が傷つく状態です。受傷直後は、流水などで30分程度を目安に冷やし、できるだけ早めの受診をおすすめしています。やけどは受傷直後よりも、その後数日かけて深く進行することがあるため、状態をみながら適切に治療を行うことが大切です。赤みだけの軽いものから、水ぶくれや皮膚が白くなる深いやけどまで、深さや症状はさまざまです。自己判断でラップ保護を続けることで悪化させる、適切な外用治療を行わないことで治りにくい皮膚潰瘍になることもあります。治療では、傷の状態に応じて外用薬を使用し、感染を予防し、傷あとをできるだけ残しにくくすることを目指します。
やけどの範囲が広い場合や深いやけどでは、入院治療や専門医療機関での加療が必要になることもあります。
「小さいやけどだから大丈夫」と思っていても悪化することがあるため、お早めにご相談ください。

粉瘤

粉瘤は、皮膚の下に袋状の構造ができ、その中に角質がたまった良性のしこりです。背中、首、顔などにできやすく、中央に黒い点のような開口部がみられることがあります。通常はゆっくり大きくなりますが、細菌感染を起こすと赤く腫れ、強い痛みや熱感を伴います。膿がたまった場合には、切開して膿を出す処置(切開排膿)が必要になることがあります。感染を起こすと治療が複雑になり、傷あとが大きくなるため、当院では炎症を起こす前の切除をおすすめしています。当院では粉瘤切除術は行っていないため、適切な基幹病院へご紹介いたします。

乾癬

乾癬は、皮膚に慢性的な炎症が起こり、赤く盛り上がった発疹に、銀白色のフケのようなかさつきが付着する皮膚の病気です。頭、肘、膝、お尻などにできやすく、かゆみを伴うこともあります。症状が強い場合には、全身に赤みが広がり、膿をもつタイプになることもあります。また、爪が白く濁る・爪の表面に凹凸ができる症状や、関節の痛みを伴う「乾癬性関節炎」を合併することもあります。当院では、ドボベット®などの外用治療を基本に、症状に応じて免疫調整薬であるオテズラ®による治療も行っています。診断のために皮膚生検が必要な場合や、生物学的製剤などのより専門的な治療が適している場合には、基幹病院と連携しながら治療を進めていきます。当院では生物学的製剤を含めてさまざまな治療に経験のある医師が診察しますのでご安心下さい。慢性的に経過する病気ですが、症状に合わせて適切に治療を行うことで、コントロールを目指すことができます。

掌蹠膿疱症

掌蹠膿疱症は、手のひらや足の裏に、小さな膿疱(膿をもった水ぶくれ)や赤み、皮むけを繰り返す慢性の皮膚疾患です。かゆみや痛みを伴うことがあり、症状が強いと日常生活に支障をきたすこともあります。
良くなったり悪くなったり、長期間続くことが特徴です。慢性的な扁桃炎、喫煙、金属アレルギーなどが関係していることが示唆されており、生活背景を含めた診療が大切です。また、関節の痛みを伴うこともあります。治療は外用薬を基本に、症状に応じてオテズラ®内服や生活習慣の見直しを組み合わせながら行います。症状が続く場合や重症例では生物学的製剤の治療が有効なため、基幹病院と連携しながら治療を進めていきます。

円形脱毛症

円形脱毛症は、突然、髪が抜ける自己免疫性の脱毛症です。1か所だけ小さく脱毛する場合もあれば、多発、頭全体に広がることもあります。まつ毛や眉毛、体毛に症状が出ることもあり、爪に凹凸を伴う場合があります。
ストレスがきっかけと思われることもありますが、日本皮膚科学会のガイドラインでは、自己免疫の関与が重要とされています。治療は、年齢や重症度に応じて、ステロイド外用、局所免疫療法、紫外線療法などを組み合わせて行います。近年では、重症例に対してオルミエント®や、リットフーロ®などのJAK阻害薬など新しい治療選択肢も登場しています。急速に進行する場合や広範囲の脱毛では、基幹病院と連携しながら治療を進めていきます。「急に髪が抜けた」「繰り返す脱毛がある」という方も、お気軽にご相談ください。

たこ、うおのめ

たこ・うおのめは、足の裏など、慢性的に強い力や摩擦がかかる部分にできる皮膚の変化です。皮膚が厚く硬くなり、歩行時に痛みを伴うことがあります。「たこ」は広く硬くなるのに対し、「うおのめ」は中心に芯ができ、押すと強い痛みが出るのが特徴です。合わない靴や歩き方、足の変形などが原因となることもあります。
治療では、厚くなった角質をニッパーで削り、痛みを和らげていきます。繰り返しやすいため、靴や足への負担を見直すことも大切です。「歩くと痛い」「硬い部分が気になる」という方も、お気軽にご相談ください。

巻き爪・陥入爪

巻き爪は、爪の端が内側へ強く曲がった状態をいい、陥入爪は爪が皮膚に食い込んで炎症を起こした状態をいいます。足の親指に多くみられ、歩行時の痛みや赤み、腫れを伴うことがあります。進行すると細菌感染を起こし、膿がたまることもあります。深爪や合わない靴、歩き方、スポーツなどが原因となることがあります。
治療は、炎症を抑える外用薬や処置を行い、症状に応じてテーピングやワイヤー矯正などをご提案します。
重症例や繰り返す場合には、基幹病院をご紹介し、爪の一部を切除する処置が必要になることもあります。
「歩くと痛い」「何度も腫れる」という方も、お気軽にご受診ください。

稗粒腫

稗粒腫は、皮膚の浅い部分に角質がたまってできる小さな白いできものです。目のまわりや頬にできやすく、1~2mmほどの白い粒としてみられます。痛みやかゆみはほとんどありませんが、「白いぶつぶつが気になる」というご相談で受診される方が多くみられます。体質的にできる場合のほか、外傷ややけどのあとに生じることもあります。自然に改善することもありますが、長期間残ることもあります。治療は、小さく穴を開け、圧迫して内容物を摘出します。見た目が似ている他の皮膚疾患もあるため、気になるできものがある場合はお気軽にご相談ください。

汗管腫

汗管腫は汗をつくる汗腺由来の良性腫瘍です。主に目のまわりに小さなぶつぶつとして生じ、徐々に増えることがあります。保険適用の外用薬や根本的な治療はなく、見た目の改善を目的としたレーザー治療は自費診療となります。当院では自費診療としてCO2レーザーによる治療を行っています。

ほくろ

ほくろは、母斑細胞が増殖してできる良性の腫瘍です。多くは健康上問題はなく、基本的には切除の必要はありません。一方で、急に大きくなる、形がいびつになる、色むらがある、出血するなどの場合には、慎重な診断が必要になることがあります。当院ではダーモスコピーで丁寧に診察したうえで、治療の必要性をご説明しています。当院でほくろの除去をご希望の場合には、傷跡が少しでもきれいに仕上がるようにCO2レーザーによる自費診療を行っています。また、診断が難しい場合や悪性疾患との鑑別が必要な場合には、基幹病院へご紹介し、皮膚生検などの精密検査を行います。

多汗症

多汗症は、日常生活に支障が出るほど汗が多く出る病気です。脇・手・足・顔など一部に症状が出る「局所多汗症」と、全身に汗が多く出る「全身性多汗症」があります。全身性多汗症では、甲状腺疾患などの内分泌疾患や神経疾患が関係していることもあるため、必要に応じて基幹病院へご紹介しています。局所多汗症に対しては、保険診療による治療が可能です。当院では、脇汗に対するエクロックゲル®・ラピフォートワイプ®、手汗に対するアポハイドローション®などを用いた治療を行っています。汗のお悩みは、見た目だけでなく、生活や対人面のストレスにつながることもあります。「汗が気になって困っている」という方も、まずはお気軽にご相談ください。自費によるボツリヌストキシン治療もご提案できます。

02小児皮膚科

お子様のお肌はとてもデリケートで、乾燥や汗、刺激などの影響を受けやすい特徴があります。アトピー性皮膚炎、とびひ、あせも、じんましん、いぼ、水いぼなど、小児に多い皮膚疾患に対応しております。大学病院での診療経験をもとに、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・アレルギー専門医として、お子様一人ひとりの症状や生活環境に合わせた診療を行っています。保護者の方にもわかりやすくご説明し、安心して通っていただける診療を心がけています

小児アトピー

小児のアトピー性皮膚炎は、年齢によって症状の出方が異なり、乳児期は頬や頭、首、幼児期以降は肘や膝の内側などに湿疹が出やすいのが特徴です。皮膚のバリア機能が未熟なため、乾燥や汗、よだれ、衣類の摩擦などの刺激で悪化しやすく、強いかゆみにより機嫌が悪くなる、夜眠れなくなることもあります。また、かゆみにより掻き壊しを繰り返すことで、湿疹がさらに悪化する悪循環が起こります。治療は、毎日の保湿を基本としながら、症状に応じてステロイド外用薬や、コレクチム®、モイゼルト®などの外用薬を組み合わせて行います。重症例では、年齢や適応に応じてオルミエント®、デュピクセント®、ミチーガ®などの全身治療を行うこともあります。小児期に症状をしっかりコントロールすることは、成人期まで症状が持続・重症化するリスクを減らすうえでも重要と考えられています。当院では、お子さまの年齢や生活環境、ご家族の負担にも配慮しながら、無理なく続けられる治療をご提案いたします。

乳児湿疹

乳児湿疹は、生後まもない赤ちゃんにみられる湿疹の総称です。頬や額、頭皮などに赤みやぶつぶつ、かさつきが出ることが多く、皮脂分泌や汗、乾燥などさまざまな要因が関係しています。乳児脂漏性皮膚炎やあせも、アトピー性皮膚炎などが含まれることもあり、症状によって治療法が異なります。赤ちゃんの皮膚は大人より薄くデリケートなため、刺激や乾燥の影響を受けやすい特徴があります。小児科で診てもらえることもありますが、皮膚科が得意とする分野です。治療は、保湿剤によるスキンケアを基本に、必要に応じて様々な外用薬などを状況により使い分けて炎症を抑えていきます。

おむつかぶれ

おむつかぶれは、おむつ内の蒸れや摩擦、尿や便の刺激によって起こる皮膚の炎症です。おしりや陰部まわりが赤くなり、ひりひりし、ぶつぶつができます。赤ちゃんの皮膚は薄くデリケートなため、少しの刺激でも炎症を起こしやすい特徴があります。カンジダ感染など、見た目が似ていても治療法が異なる病気もあるため、症状に応じた診断が大切です。
治療は、おむつ環境を整えることに加え、保湿剤や外用薬を使用して炎症を抑え、ケアの仕方もアドバイスいたします。

とびひ

とびひは、主に黄色ブドウ球菌の産生する毒素によって起こる皮膚の感染症です。虫刺されや湿疹、あせもを掻いた部分などから細菌が入り込み、水ぶくれやただれ、かさぶたができるのが特徴です。掻くことで周囲へ広がり、火事の飛び火のように急速に増えることから「とびひ」と呼ばれています。特に夏場の乳幼児やお子様に多くみられます。治療は、症状に応じて抗菌薬の外用や内服を行い、患部を清潔に保つことが大切です。
かゆみが強い場合には、掻き壊しを防ぐ治療をあわせて行うこともあります。感染力があるため、タオルの共用を避けるなど周囲への感染対策も重要です。

あせも

あせもは、汗を出す管(汗管)が詰まることで起こる皮膚の炎症です。首、脇、肘の内側、おむつ部など、汗がたまりやすい部分に赤いぶつぶつやかゆみが出ることがあります。特に乳幼児は汗をかきやすく、皮膚も未熟なため、あせもができやすい傾向があります。汗や蒸れ、摩擦が続くことで悪化し、とびひなどの感染症につながることもあります。治療は、汗をこまめに拭く、涼しく保つなどのスキンケアを基本に、必要に応じて外用薬を使用します。湿疹やアトピー性皮膚炎など、似た症状の皮膚病との区別が必要な場合もあります。「かゆがる」「赤みが広がる」などの症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。

水いぼ

水いぼは、伝染性軟属腫ウイルスによって起こる、お子様に多い皮膚の感染症です。中央に凹みのある小さなぶつぶつができ、体やわき、ひじの内側などに広がることがあります。プールやタオル、皮膚の接触などをきっかけにうつることがあり、アトピー性皮膚炎などで乾燥肌のお子様では拡大しやすい傾向があります。自然に治ることもありますが、ウイルスが原因のため広がる可能性があり、完治しないとプールなどへの参加が難しい場合もあり摘除がお勧めです。当院では、疼痛軽減のための麻酔テープを事前にお渡しし、1時間前に自宅で貼付した上で来院し、専用の器具で摘除します。水いぼが増える前の早めの受診をすすめます。

あたまじらみ

あたまじらみは、「アタマジラミ」という小さな虫が頭髪に寄生して起こる感染症で、主にお子様の集団生活の中でうつることが多い病気です。強いかゆみが出ることがあり、髪の毛に白い卵が付着していることで気づかれることもあります。不潔にしていることが原因ではなく、誰でも感染する可能性があります。
帽子やタオル、寝具の共有、頭同士の接触などによって広がります。治療は、処方薬ではなく、市販のあたまじらみ用シャンプーをご購入いただき治療を行います。また、専用の櫛による除去や、ご家庭内での感染対策も大切です。卵はフケと異なり、髪の毛にしっかり付着して簡単には取れないのが特徴です。
「学校で指摘された」「頭をかゆがる」という場合は、お気軽にご相談ください。

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